損害保険会社は、ビッグモーターで揺れている。
保険会社と保険代理店が馴れ合いで、保険料の水増しを行い、金融庁が監査に入っている。保険会社にあってはならないカルテル疑惑での監査である。
証券、銀行と続き最後に保険会社が淘汰の危機にさらされている。
損害保険会社は給料が良く、人気の職業である。
その裏にはとてつもなく大きな犯罪が隠されていたことが世間にばれてしまった。
生命保険は45社。内半数は外資である。
損害保険は大手四社が独占状態である。
今回、この四社に金融庁の監査が入ったということは、日本の金融、証券、銀行、保険が外資の手に渡るということである。
四社がカルテルで自社を守り、高額の給料を払らえてきた闇があばかれたといえる。
これはある意味良いことである。
なぜならば、既得権者の一角が崩れ、被保険者は自由に自社のための保険を選ぶことができる。
損害保険会社は、自動車保険で甘い汁を吸ってきた。自動車保険以外は物損、賠償が主な商品であるが、物損も賠償も自動車保険ほど甘い汁は吸えない。逆に言えば、自動車保険で十分飯が食えるから、その他はおざなりで済まそうという魂胆が見え見えである。
この油断が、不祥事という保険会社にあってはならない致命的なミスをつかれ、外資に城明け渡しの白旗が今回のビッグモーター事件である。
顧客の求める損害保険のリスクは、物損、賠償から新しいリスク(サイバーリスクとサプライチエーンの断絶)に変わってしまっている。
すでにアメリカのマーシュが三菱系の保険代理店MST保険サービスと新会社を作り、中堅大手の企業にアプローチを始めた。
MSTマーシュは下記のサービスを開始した。
・リスクマネジメント
・リスクファイナンス策定支援
・契約者主導の保険手配業務
・リスクコンサルタント
・特殊なリスクへのソリューション
・グローバルリスク管理
・福利構成ソリューション
GLTD制度
保険事務代行、人事業務アウトソーシング
福利厚生制度コンサルティンぐ
ウエビナー(ウエブとセミナーを組み合わせた造語)・研修会
授業員向け福利厚生ポータルサイト
One Call Solutionコンタクトセンター
大手四社の損害保険会社の提供する保証は、既製品に体を合わせるという保険であり、事業活動総合保険がその筆頭と言えます。
今後企業にとっての大きなリスクに対応できるものでは無く、気休め程度の保障に高額な保険料を支払うことで、サイバーリスクやサプライチエーンの断絶などのリスクに対応できません。
ビッグモーター事件をしっかりとらえ、企業のための保障を考えた保険商品を出さない限り、証券や銀行と同じ敗者の道を歩むことになってしまうでしょう。
・1985年トロンを乗せたNECのコンピューターが世界統一基準であった。
・日本経済はこの30年で成長率マイナス30年%。
・脱炭素という経済戦争が始まっている
・G7からBLICSへ
・間接金融から直接金融へ
・ESGは戦略か?マーケティングか?
・世界には200の国がある。きれいごとより国益。
(清水大吾著;資本主義の中心で資本主義を変える。)
・海外の投資家から見向きもされない日本型資本主義「忖度文化」との決別。
新しい文化、新しい経済の時代が始まっている。
この流れに乗るか乗らないかではなく、どう乗るかである。