勝てば官軍。嫌な言葉ですね。
日本中に勝てば官軍の空気が漂っています。
確か明治維新のとき生まれた言葉です。
投資、トレーダーの世界でも、勝てば官軍です。
嘘偽りを並べて、情弱を騙し、お金を儲ける。お金を儲ける過程に問題が発覚することなく大きなお金を掴めば、それは官軍。
投資、トレーダーの世界は騙し合いの世界。この世界は勝ち負けだけの世界。
住友化学が2450億の赤字を出した。
住友化学の十倉雅和会長は経団連の会長でもある。
経団連の使命は、総合経済団体として、企業と企業を支える個人や地域の活力を引き出し、日本経済の自律的な発展と国民生活の向上に寄与することである。
経団連の会長である十倉さんが2450億もの赤字を出したことに対して責任を取ろうとしない厚かましさ。
十倉さんの中にも勝てば官軍の意識があるのだろう。
その他、三菱重工の株価分割(1/10分割)、三菱商事自社株買い、KDDIがローソンにTOMを仕掛け三菱商事と共同経営、NTT決算、サイバーエージエンの決算。
経営者の顔が見えない。
明治維新の仕掛け人である坂本竜馬は、グラバーの手配。薩長の賊軍はお面をかぶって官軍をアッピールする。
この勝てば官軍の時代、6000本あるという投資ファンドも顔が見えない。しかも5800本は買えば損するファンドと言われる。
利益を出すファンドは製作者が顔出しをしている。
勝てば官軍という言葉には格好よさが見られない。
日本社会は、投資ではなくトレード(勝てば官軍)に成り下がった。
顔出しで戦う経営者がいる企業を応援すること。
これが現代経営の恰好良さです。